アート・ペッパーの初期の代表作ですが、後の名盤とされる物とはまた違う魅力があるような気がします。ペッパーの盤の中で最も西海岸の雰囲気ありますし。1曲目の「ティックル・トゥ」と8曲目の「ザ・ウエイ・ユー・ルック・トゥナイト」以外全てペッパーのオリジナルです。一曲目、「ティックル・トゥ」。同じアルト奏者で敬愛するレスター・ヤングによる名曲。2曲目、「チリ・ペッパー」。変則リズムのラテン色濃い曲です。当時28歳でしたが、よくこんな曲が作曲できたものです。3曲目「スージー・ザ・プードル」。いそいそと走り回るプードルをイメージして浮かんだアイデアかもしれませんが、スピーディーでアップテンポの可愛らしい曲。4曲目、「ブラウン・ゴールド」。途切れ途切れにダブルストップ風に音が止まるフレーズが気が利いているミディアムテンポの陽気な曲。5曲目、「ホリディ・フライト」。これも短いフレーズで構成されていて聴きやすいややアップテンポの曲。6曲目、「サーフ・ライド」。やや速いミディアムテンポ。サーフィンをしているというよりサーフィンをしに皆で連れ立ってうきうきしながら海へ向かうイメージです。7曲目、「ストレート・ライフ」。アップテンポのスピーディーな曲。ペッパーの上手さは勿論ですが、ジャック・モントローズのテナーとクラウド・ウイリアムソンのピアノも速いッ!。8曲目、「ザ・ウエイ・ユー・ルック・トゥナイト」。アップテンポですが、アルトとテナーの絡みが美しい。音を伸ばすフレーズが多くメロディーの輪郭がはっきりしているのでホーン向きと言えるでしょう。初心者に判り易くゆとりある演奏なので安心して聴けます。9曲目、「シナモン」。ゴキゲンなミディアムテンポの曲。ペッパーはやっぱり作曲の才能あるなぁ。テナーとの絡みもありますが、ウイリアムソンのピアノも聴き物。10曲目、「ナツメグ」。9曲目のシナモンと何気に似てるな。シナモンに工夫を加え特徴付けた印象を受けました。11曲目、「タイム・タイム」。ややスローでややブルースな夜の街がよく似合う都会的ジャズ。12曲目、「アーツ・オレガーノ」。ここでもテナーとの絡みが実に楽しそう。+
ピアノソロ良し。
■'51 '52 '53年ロサンゼルス録音。■レーベル : サヴォイ。■アルト・サックス=
アート・ペッパー
■1〜3、'53年、ピアノ=ラス・フリーマン。ベース=ボブ・ホワイトロック。ドラムス=ボビー・ホワイト。
■4〜6、'52年、ピアノ=ハンプトン・ホーズ。ベース=ジョー・モンドラゴン。ドラムス=ラリー・バンカー。
■7〜12、'54年、テナー・サックス=ジャック・モントローズ。ピアノ=クロード・ウイリアムソン。
ベース=モンティ・バドウィグ。ドラムス=ラリー・バンカー。
初心者推薦盤っですっ!