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| Bill
Evans : Waltz For Debby |
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この盤を皆さんはジャズのコーナーさえあれば、何処のCDショップに行っても必ず見かける筈です。つまりそれだけ認知され、根強く支持されている証拠でしょう。ニューヨークの有名なジャズクラブ、ヴィレッジ・ヴァンガードでのライブから名演奏をピックアップした内容ですが、拍手は勿論、笑い声、咳払い、食器を鳴らす音等、客席からの微細な雑音がコンサート会場の生々しさを物語っており、ファンにはたまらないライブの記録です。メンバーはピアノのエバンスの他、ベースにスコット・ラ・ファロ、ドラムスにポール・モチアンと言うモダンジャズ史上最高のトリオです。1、5曲目以外、殆どの曲にスコット・ラファロのソロ演奏があります。ここが通常のトリオとは大きく違う点で、スリリングなラファロのベースが常に強い刺激となって曲の演奏にメリハリをつけています。まず一曲目、"マイ・フーリッシュ・ハート"。"シェーン、遙かなる山の呼び声"や"80日間世界一周"、"ステラバイ・スターライト"等、映画音楽作曲者、ビクター・ヤングの名曲のひとつで、ジャズでもしばしば演奏されます。ここでのエバンスの演奏は、ゆっくりとではありますが、明確に力強く弾いています。ポール・モチアンのドラムスもシンバルやブラシを効果的に活かしています。私も好きなナンバーです。2曲目、"ワルツ・フォー・デビィ"。姪の為に書いたと言われる軽快なワルツです。このエバンスの代表曲は彼の演奏の中では珍しくスキップするような明るい印象で、ラファロのベースとピアノが見事にシンクロした長いイントロが終わるとモチアンのドラムスが参加し、曲が展開し盛り上がって行きます。3曲目、"デトゥアー・アヘッド"。とてもスローなテンポの落ち着いた、けだるい感じの曲で、少しもったいぶった様なエバンスのピアノの"溜め"が利いています。4曲目、"マイ・ロマンス"。この曲で再び明るい感じになりますが、実際の会場でこの盤の曲順で演奏されたのかは判りません。エバンスのピアノが実に楽しそうです。6曲目、"マイルス・トーンズ"。情緒的でメロディックな感じでずっときましたが、この曲で雰囲気がガラリと変わります。同じフレーズの単調な繰り返しをエバンスがうまく料理していますが、実はこの曲にこそモードスタイルの真髄があるような気がします。今にもマイルス・デイビスのトランペットが切り込んできそうです。さて、CDには、"ポーギー"を初めとする4つのボーナストラックが含まれています。初心者にオススメ!
■ 1961年6月ニューヨークにて録音 : レーベル = リバーサイド
■ ピアノ、ビル・エバンス ベース、スコット・ラ・ファロ ドラムス、ポール・モチアン |
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