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これは名盤!モダンジャズの全ての年代を通してみても、また、耳の肥えた上級者、全くジャズを知らない初心者までも全てのジャズファンが肯定するであろう傑作盤です。演奏はモード的なアドリブが展開しますが充分に初心者圏内と判断します。レーベル契約の都合で実質マイルス・デイビスがリーダーである話があちこちで取りざたされています。確かにマイルス名義と捉えたとき彼の作品群の中で一枚のユニークな盤と解釈のしようはあるかもしれませんが、まあそんな話は良いじゃないですか。二人とも鳴らしてるんだし。一曲目、「オータム・リーブス
"枯葉"」。シャンソンの名曲。マルセル・カルネ監督の「夜の門」と言う映画の中で、"不吉を呼ぶ"
縁起の悪い曲として効果的に使われ、主演で歌手のイヴ・モンタンが歌ったのがヒットして知られるようになりました。本作「サムシン・エルス」でのこの演奏がきっかけでジャズのスタンダードとしてもよく扱われる様になりました。マイルスのちびちび鳴らすトランペットが曲全体の重苦しさを倍増させています。2曲目、「ラヴ・フォー・セール」。有名な作曲家、コール・ポーターの作。これもジャズではスタンダードとして定着しています。そしてここでの演奏も良いです。まず、ジョーンズのピアノソロから入って、ブレーキーのアフロキューバン的なドラムス、そして、マイルスのトランペット。心にくい工夫があって普通には鳴らさないんですねえ。勿論ハンク・ジョーンズのピアノも素晴らしい。3曲目タイトル曲、「サムシン・エルス」。都会的なブルース・ジャズ。恐らくキャノンボール・アダレイの為に用意したのでしょう。マイルス・デイビスのオリジナルです。4曲目、「ワン・フォア・ダディ」。スローテンポのブルースでキャノンボール・アダレイの弟ナット・アダレイのオリジナルです。ナット・アダレイは本作に参加していませんが、この後に兄のキャノンボール・アダレイと、"クインテット"
を組み大成功を収めます。5曲目、「ダンシン・イン・ザ・ダーク」。スロー・バラードで、この様な曲も得意のアダレイのアルトの独壇場。マイルスのトランペットは参加していません。ジャズ系の多くの歌手がよく歌っていますがこれ程ゆっくりではないでしょう。それ程アダレイの
"間" の取り方の熟練が際立っています。6曲目、「バングーン」。ピアノで参加のハンク・ジョーンズの曲です。弾むような明るい曲で各楽器のソロが素晴らしく楽しそうです。とりわけアート・ブレイキーのドラムソロはちょっとした聞き物です。
■1958年ニュージャージー録音。■レーベル:ブルーノート。 ■アルト・サックス=キャノンボール・アダレイ。トランペット=マイルス・デイビス。 ピアノ=ハンク・ジョーンズ。ベース=サム・ジョーンズ。ドラムス=アート・ブレイキー。 |
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