デクスター・ゴードン : ゲッティン・アラウンド
Dexter Gordon : Gettin' Around
頭文字別
A
楽器別
Ten-Sax
Alt-Sax
Sop&Bari.Sx
Trumpet
Piano
Vocal
Guitar
Drums
Bass
Bigband &
Orchestra
Vibraphone
Organ
Flute
 演奏もさる事ながら選曲と曲順の素晴らしさ。1曲1曲が変化に富み、退屈させないんです。ジャケも'60年代らしさを感じます。そしてヴィブラフォンに当時"新主流派"の一人として注目され始めていた、ボビー・ハッチャーソンが参加しているのも見落とせません。考えてみれば、デクスター・ゴードンがデビューしたのは、同じヴィブラフォン奏者ライオネル・ハンプトンの楽団でした。そしてこのアルバムが作られたのは、麻薬による一時引退から復活し、ブルー・ノートでの実に9枚目の作品と言うことで最も油の乗っている時期の頃です。1曲目、ルイス・ボンファによるボサノヴァの名曲、「カーニバルの朝(黒いオルフェ)」。曲自体が大好きなのでいろんな演奏を聴きますが、勿論この演奏は最高です。特筆すべきは、バリー・ハリスのちょっと勿体ぶったような溜めの利いたピアノソロ。新主流派的なハッチャーソンのヴィブラフォン。 2曲目の「フー・キャン・アイ・ターン・トゥー」。トニー・ベネットの歌うこの素晴らしい名曲を何度聴いた事でしょう。デクスター・ゴードンもきっとベネットの歌を一度は聴いたに違いありません!。サックスが歌う事をゴードンを通して知りました。3曲目、「ハート・エイクス」。有名ではありませんがとても明るいハッピーな曲で、人生の素晴らしさをゴードンのテナーが見事に謳いあげています。スキップするような軽快なテンポで、"アドリブを遊ぶ"と言う奏法が在るとしたらゴードンは、見事にそれをやってのけています。バリー・ハリスによるピアノとボビー・ハッチャーソンのヴィブラフォンのソロが極上品なので、後半のゴードンのソロが盛り上がって行きます。4曲目、「シャイニー・ストッキングス」。よくこの曲をここに持ってきました。よくこんなことを考えつくものです。まるで、「ちょっと疲れたでしょ?一息ついてください。」と言わんばかりです。カウント・ベイシー楽団の演奏でよく聴きましたが、リラックス度100%です。5曲目、「エブリバディス・サムバディス・フール」。ここでかなり落ち着いたスローテンポで繊細なメロディーの曲です。かつて在籍したライオネル・ハンプトン楽団の曲なので馴染みがあるかも知れません。最後5曲目、「ル・クワフール」。本アルバム中、デクスター・ゴードンの唯一のオリジナルで、軽快なボサノバです。これもお洒落な感じで、春の木洩れ日の中を散策しているような爽やかな印象です。全ての曲が初心者の方にも理解し易い絶対推薦盤です。 ■1965年ニュージャージーにて録音■レーベル : ブルー・ノート■テナー・サックス=デクスター・ゴードン、ヴィブラフォン=ボビー・ハッチャーソン、ピアノ=バリー・ハリス、ベース=ボブ・クランショウ、ドラムス=ビリー・ヒギンズ
GATE '00-'39
'00-HOT&NEW