グラミー賞受賞。ベストセラーの大名盤です。勿論
初心者にも充分理解し安く
親しみ易いジャズ、ボサ・ノヴァの
入門編としてもお勧めします。夫ジョアンの例えば、"何かボソボソと不平不満を言ってるか"
のような、そして妻アストラットの "微妙に音痴" で "素人っぽい" 歌。のんびりと間延びのしたジルベルト夫妻のヴォーカルが受けたんですねえ。南米の心地よいけだるさがアメリカの都市圏で大ブームを起こした理由が凄く解ります。そして、当時最も新しく洗練された、ジョビン、ゲッツの二人によるピアノとテナー。そしてジョアン・ジルベルトのアコースティックギター。まるで大ヒット、大ブームを予見していたかのような作品です。一曲目、「イパネマの娘」。未だにラジオや街のあちこちで聴かれるボサ・ノヴァの代表曲です。今まで知らなかった人はこれを機会に知っておきましょう。2曲目、「ドラリセ」。ブラジルを代表するギター奏者のローリンド・アルメイダの曲。はつらつとした明るい曲。前と後ろにかわいらしいスキャット。3曲目、「ブラ・マシュカー・メウ・コラソン」。有名なブラジルの音楽家、アリ・バロソの作曲。これこそ最も
"ボサ・ノヴァ" らしい静かなバラード。あまり有名な曲ではありませんが大のお気に入り。4曲目、「デサフィナード」。アントニオ・カルロス・ジョビン作曲。本盤の前身となるヒットアルバム、「ジャズ・サンバ」の一曲目に紹介されていますが、自分的にはチャーリー・バードとのジャズ・サンバでのバージョンの方が好きです。でもここでのゲッツのソロも捨てがたい。5曲目、「コルコヴァード」。これもジョビン作曲。有名なナンバーで、マイルス・デイビス、オスカー・ピーターソン、フランク・シナトラ等ジャズの巨匠達が大勢取上げています。6曲目、「ソ・ダンソ・サンバ」。ヴィニシウス・ジ・モライス作詞、ジョビン作曲。「ソ・ダンソ・サンバ、ソ・ダンソ・サンバ、バイバイバイバイバイ」と言うと、「ああアレか」と思い出すでしょ?。ルイス・ボンファとの同年の盤「ジャズ・サンバ・アンコール」でも取上げられています。7曲目、「オ・グランジ・アモール」。これもモライス&ジョビンの曲。静かで物悲しい。ゲッツのテナーやジョビンのピアノが上手いのかこの手のボサ・ノヴァには弱いです。8曲目、「ヴィヴォ・ソニャンド」。ジョビンの作詞作曲。全体を通してあまり知られていない有名じゃない曲の方が感動があります。■1963年ニューヨーク録音。■レーベル
: ヴァーブ。■テナー・サックス=
スタン・ゲッツ。ヴォーカル=アストラット&ジョアン・ジルベルト(+ギター)。ピアノ=
アントニオ・カルロス・ジョビン。ベース=トミー・ウイリアムス。ドラムス=ミルトン・バナナ。