| サド・ジョーンズは、ジャズトランペッターとしては彼の代表盤「マグニフィセント」の意味するとおり、"華麗で崇高な"モダンジャズの巨人です。ピアノ奏者ハンク・ジョーンズの弟で、ドラマーの巨匠エルビン・ジョーンズの兄。つまり3兄弟の真ん中で次男と言うことすが、この兄弟は3人とも其々の楽器の巨匠として有名です。サド・ジョーンズが最初に認められたのは、'54年にカウントベイシー楽団に加わった所からですが、同楽団内でソロをとるという非常に重要な位置にいました。ですから在籍時の'55年から'63年までのカウント・ベイシー・オーケストラの演奏でトランペットのソロがあれば、そのサウンドはまず彼の物と思ってよいでしょう。とりわけ大ヒットしたカウント・ベイシー楽団の有名曲に、"パリの四月、エイプリル・イン・パリス"がありますが、このナンバーは、サド・ジョーンズがヒットさせた曲としても知られています。更に大きな成功のひとつに、'65年からのメル・ルイスとのビッグバンド結成も実績のひとつとして数えられるべきです。お手伝いとしての活躍は、ソニー・ロリンズの、'64「ナウズ・ザ・タイム」やハービー・ハンコックの名盤、'68「スピーク・ライク・ア・チャイルド」にも参加しています。さて、サド・ジョーンズは自身の名義盤は非常に少ないのですが、'56年「ザ・マグニフィセント」は、代表作にして傑作!。勿論当サイトでも初心者の人々にイチオシで推薦します。本人らしい人物が大通りで佇んで、一服やりながら鳩を見下ろしています。これは思わずジャケ買いしたくなりますが、内容はしっかりジャケットの印象どうりですので心が動いたのなら、まず、"買い"でしょう。この盤の一曲目に早速、前記の"パリの四月、エイプリル・イン・パリス"がジョーンズの重厚なペットと共にビッグ・バンドではない少人数編成のコンボによって演奏されています。時期的にもベイシー・オーケストラで活躍を始め、"パリの四月"をヒットさせた頃なので最高の演奏を繰り広げています。他に印象は薄いですが興味を持った盤を幾つか、'67「ヴィレッジ・ヴァンガードのライブ」。チック・コリアのバンドで知られる、ジョー・ファレルも参加、'69「セントラル・パーク・ノース」。'67「ディープ・イン・ア・ドリーム」は、ヘレン・メリルを中心に、ジム・ホール、ロン・カーター等も集まったスゴイアルバム。
そして黄色いモノトーンで本人がボケっとした表情の、'56「マグニフィセントvol,3」があります。マグニフィセントシリーズの「vol,2」が無い理由については判りません。 |